AIが最近絵画コンテストで1位を取ったそうです。
芸術って人しかできないものだと思っていました。
こういった話を聞くと、一生食っていける職業って何?と思ってしまいます。
そんな先が読めない現代を生き抜くためには学びが必要だとしみじみ思い。
今回はその学びの重要性と独学の思考法を教えてくれる本についてです。
書籍名は「東大教授が教える独学勉強法」です。
書籍自体は非常にシンプルで読みやすいです。
変わった経歴の持ち主である作者
・東京大学の教授
言わずもしれた日本で一番難しい大学です。
東大に行くだけでも大変なのにこの著者はその東大で教鞭を執っています。
・実は学校に行っていなかった
東大の教授は東大出身というのがほとんどですが、この著者は両親の都合で10代を海外で過ごしたため高校には通わず大学は通信教育で学んでいます。
当時は今のようにインターネットもなくブラジル・シンガポールで過ごしたため情報は限られていました。
だからこそ「どのように学ぶのか」というのを否が応でも考えなければいけなかったようです。
この本から学べること
僕がこの本を読んで最も重要な学ぶ事は
「答えのない問いに自分なりに答えを出すことができるようになる」
だと思いました。
学ぶことの意味は絶えず変わってきていると著者は言います。
そして今は「考えること」、特に「答えのない問いに自分なりに考え、仮説を立て答えを出すというの重要さ」について語っています。
なぜ学ぶのか、学びの重要性
最近はあまりいいニュースも聞きません。
日本の経済はもう何十年も悪いままです。インフレが進んでいるのは明らかです。
終身雇用制度が崩壊し、多くの大企業が早期退職を募るような時代です。
今の職場にしがみついてなんとかなる人はごく一部でしょう。
変化の激しい時代、自分の会社がいつまで存在するのかなんて誰も予想できません。
そしてこの変化はもっと早くなることも考えられます。
またあとがきで著者がAI(人工知能)について追記されている箇所があります。
冒頭でも絵画について書きましたが、AIのテクノロジが更に進めば一生安泰と言われていた医者や弁護士、裁判官なども(全てではないが一部)はAIにとってかわれる可能性も十分ありえると僕は思います。
例えば、大量の判例を回帰分析し学習させその結果を予測して判決を下すといったことも可能です。
人間の裁判官は時間帯によって与える判決が変化(疲れている時や眠くなりやすい時間帯の判決は重くなりがち)するなんていう研究結果があります。
被告人は自分の裁判結果を朝一番で決めてくれなんて祈るくらいなら公平に判断するAIの方が良い…となるかもしれません。
こうして医者や弁護士すらそういった可能性があると考えたら、これから「何が必要」で「何を学ぶのが必要」かという視点で物事を考える必要が出てきているように思えます。
そしてその考え方を養えるのが「独学」になるわけです。
書籍内には「なぜ学ぶのか?」「どのように学ぶのか」といった具体的な方法も書いてありますので独学をしたいと言う方は一度手に取ってみてはいかがでしょうか?